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37歳激痛!あの日から!
自宅に帰るにはバスを乗り継いでいくしかない。 台風の影響で電車が動かないのだ。途中、バスに乗り換える事にした。 ふだんバスに乗ることは滅多になく、バス停を探すのにも大変。
浅草、言問橋、四つ木橋、水戸街道は渋滞、信号待ちでことのほか時間が掛かった。 つり革につかまっているのも楽ではない。一時間くらいで金町に着くと思っていたが計算違いだった。 なんと4時間も揺られっぱなし。身体はクタクタとなった。
とんだ回り道をしてしまった。むなしい気がしてたまらない。 台風が過ぎ電車も平常運転となっていた。家に着くまで5時間近く経っていた。 こんなことなら会社に残っていた方がましだった。
翌日、いつもの通り、会社に出勤する。 午前10時ごろ、腰に痛みが走った。隣の薬屋でシップ薬を買い貼った。 しかし、だんだん痛みが増してくる。会社を出るころは、もっとひどくなっていた。
日本橋の駅で、もう足が前に出ないくらいになった。 太ももが重い。頭が首から下に身体が曲がらない。何とか電車に乗り、柴又駅へ。 近所の医者にたどり着くのがやっとだった。
それから三日間、痛みが和らぐまで会社を休んだ。 原因は脊髄、腰の上の変形で軟骨が飛び出し神経にぶつかって痛むらしい。 さらに、脊髄がS字変形しているため直ぐには直らない。手術も検討する。
この日から約2年、苦しみながらも手術はしないで治すことになる。 アンマ、腰痛体操、骨盤調整、さまざまな工夫で、腰痛と闘う。 しかし、一日として痛まない日は無かった。
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