暮れの29日に昨年最後の雪が降り、
ここ数年来熱望していた雪景色が ついに撮れる。
この雪景色がなかなか撮れないでいた歯がゆさが やっととれた。
撮れそうで撮れないこの雪景色はとても条件がうるさい・・・
ひたすら寒さとの戦いと 強風によってグライダーと自分が揺らされていても
技量で揺れを抑えてシャッターを切る。
上空ではグライダーをコントロールするため、
左右の手でブレークコードというものをもって操作しながら
シャッターチャンスを狙うが
それが心臓より上にあって操作しているために血の循環が悪く
あらゆるグルローブでも保温することは無理に近い。
そのうちに手先が 寒さから痛みにかわり、
それも慣れてきた頃にはピリピリと針で刺されているかのように 痛みが変わる。
その痛みにジ〜〜っと耐えていると、やがて その痛みが取れた頃には 感覚が麻痺して
自分でつねっても まったく感覚が無くなり ただの物体に。
上で一仕事を終えて安全のために早めにランディングして保温すると
今度は激痛が戻ってきて、また暫く我慢していると やっとカッカッと熱くなり
凍傷で壊死しなかった証明を実感して 初めてホッとする。
しかし 何故そこまでしてヤルのか?
HPに載っている『 守谷での朝陽 』もそうだが
条件の厳しい 厳寒である上空からの朝陽や雪景色は
『自分が耐えること』で手に入るのであれば
『それを凌駕してまで成し遂げたいこと 』としか言いようがない。
その結果 その画像を見て頂いて 自分の住んでいる町や近隣を知り、
或いは感動するなどと もしそのような人がいれば それだけで これまでの苦労が癒やされる。
今回の空撮では、河川敷に年末年始は車が入れなかった為に
暫く振りに以前テイクオフしていた柳原水門に帰って来ましたが、ここでは最後かもしれない。
ここは何かの施設が建設される予定になっているようなので
また古ヶ崎グランドからのテイクオフになりそうだ。
また 撮影コンディションが良い時に空撮したいと思う。
≪撮影資料≫
2004年12/30空撮9:00AM〜・高度250m〜300m・地上気温0℃・強風9〜m/300m
上空(グライダーは前進不可か後退)・滞空時間:1時間。
2005年1/2空撮・テイクオフ8:40AM〜・高度150m〜550m・地上気温2℃・滞空時間:1時間。
何れも柴又周辺江戸川上空からの空撮安全飛行でした。
・・・つつみ
東京湾
左が国府台
右が新八水路
金町浄水場 右奥が水元公園
矢切の渡し